【製造業向け】ホームページを最強のツールに変える活用術

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展示会で多くの名刺を集めたり、サイトのアクセス数が伸びているのに、その後の問い合わせや商談に繋がらない…。もしかしたら、その「停滞」の原因は、あなたのWebサイトにあるのかもしれません。

現代の買い手は、まずWebサイトで信頼性を確かめます。最初の数秒で「自分にとって価値があるか」「安心して任せられるか」「次に何をするべきか」を直感的に理解できれば、検討プロセスは一気に加速するでしょう。

本記事では、数百のホームページ制作や運営に携わってきた筆者が、製造業におけるホームページ活用のポイントを解説します。

お問い合わせや採用応募に繋がるためのヒントが満載です。ぜひ最後までお読みください。

製造業のホームページはどのように閲覧されるのか

まずは、ホームページが「いつ」「誰に」「どのように」閲覧されているかを把握することから始めましょう。

顧客の情報収集源は“企業サイト中心”

あなたは、どこかの企業に仕事を依頼する際、どのように情報収集を行いますか?

どのような流れかはさておき、名前を知った企業のことを必ず一度は検索するのでは無いでしょうか?

たとえ最初の接点が展示会や紹介であっても、その後は必ず社名検索から公式サイトで詳細をチェックすると思います。

そう。皆様に発注するお客さんも同様の行動を取っているのです。

つまり、ホームページに訪問した時点で「製品や企業の特徴」「サービスや製品の内容」「納期の目安」が一目で把握できれば、比較検討の候補に入る・残ることが出来ます。逆に、簡単な企業の情報や抽象的な説明だけでは不安が残り、社内回覧の段階で却下されることも少なくありません。

だからこそ、トップページで「用途×できること×強み」を簡潔に示し、そのすぐ下に根拠(設備、検査体制など)や次のアクション(資料ダウンロード、お問い合わせなど)への入り口を配置する。ここが、読者の心を掴む最初の関門です。

製造業の購買は関係者が多い

製造業の購買は、設計、購買、品質管理、現場責任者など、多くの関係者が関わります。見る人が増えるほど、誰か一人の小さな疑問で稟議はストップしてしまいます。

そこで重要になるのが、「対応可否の線引き」と「納品までの流れ」を最初に提示することです。材質・サイズの範囲、精度の目安、数量の幅、標準と特急の納期、検査・測定の体制、そして図面の受け渡し方法と返信の目安。これらを一つのサイトに集約し、関連事例や見積もりボタンにスムーズに繋げましょう。読者の迷いを先に解消することが、次のアクションへと促す土台となります。

製造業のホームページが活きる主な場面

ホームページを訪問する人は、”見込み顧客”だけではありません。

しかし、「このように活用しよう」という目的がないと、ホームページはただの企業説明の場所になってしまいます。

ここからは、具体的な活用シーンと活用アイデアを掘り下げていきます。

新規顧客からのお問い合わせ獲得

まずは、先ほど説明した”見込み顧客”が訪問する場合です。

何かしらの方法で貴社を知ったお客さんは、会社名で検索し、ホームページを訪問します。

初めて訪問するユーザーには、専門的な名称よりも「用途の言葉」が響きます。検索で流入した人が「これは自分のための情報だ」と感じるよう、製品名の隣に一般的な呼称を併記し、冒頭で用途別の「できること」と目安納期を提示しましょう。

本文では「困りごと」→「この製品で実現できること」→「次のアクション」という流れで、資料ダウンロードや仮見積もりへの一本道を作ります。”売り込み文”は最小限にして、サイトは判断材料としての役割に集中させる。

ユーザーにとって分かりやすいサイトを徹底して作成することで、少ない訪問者数でもお問い合わせが生まれるようになります。

既存顧客の理解をより早く・深く

既存顧客とのやり取りを効率化するには、取扱説明書、仕様変更履歴、よくある質問、電子カタログを用意し、検索しやすい見出しで並べるのが効果的です。

更新履歴を時系列で残したり、関連部品へのリンクを近くに置いたりすることで、電話やメールのやり取りが減り、追加発注や仕様変更の判断が早まります。ホームページの役割は新規獲得だけではありません。アフターサービスがスムーズになることで、解約や離反を防ぎ、長期的な信頼関係を築くことができます。

展示会の成果を最大限発揮するために

展示会で名刺交換した見込み顧客へのアプローチにもホームページを活用することが出来ます。

名刺交換をしたものの検討度が低いと判断した方には、とりあえずのお礼メールを送るだけ。となっていませんか?

実はそれ、機会損失が発生しているかも知れません。

例えば、各製品のカタログや活用事例集をダウンロードできるようにした「〇〇展示会来場者様 特設ページ」などを作成し、お礼メールで案内するとどうでしょうか。情報収集や展示会報告書の役に立つので、興味を持ってページを訪れてくれることでしょう。また、資料をダウンロードし、お問い合わせまで繋がるケースも少なくありません。

社内回覧でも説明不要となり、熱が冷める前に次のステップへと進めます。ホームページを上手く活用することで、展示会を単発のイベントでなく、長く働く資産へと変えることが可能です。

求職者の理解を促進するために活用する

採用活動における最大の障壁は、求職者が抱く「見えない不安」です。求人媒体の文字だけでは自分にマッチした職場なのか判断するのは難しいのは当たり前。求人媒体で興味を持った企業のことはネットの隅から隅まで検索することになります。

その際に、求職者に向けたページやコンテンツが無いと、不安を解消しきれず競合他社に流れてしまうでしょう。

逆に求職者に向けたコンテンツが充実していると求人媒体から自社サイトへ流れてきた人が、迷うことなく応募に移ることが可能になります。

具体的な内容については、本記事後半で詳しく解説しているので、是非読んでくださいね!

成果に直結する「必須ページ/必須コンテンツ」

ホームページには、「これをやれば絶対成功」という特効薬はないものの、「成功している会社が抑えているポイント」は存在します。

本章で紹介する内容を用意できているか確認し、一つずつ丁寧に整えていきましょう。

企業情報

もはや当たり前のことではありますが、ホームページには会社の情報を必ず掲載しておきましょう。

法人購買の大きな特徴として、”失敗回避意識が強い”ということがあります。
そして、先述の通り高確率でホームページを訪問し、比較検討を行います。

“信頼できるか”の一番大きな判断材料となる会社概要ページ。
訪問者の不安を解消することで、問い合わせの確率は格段に上がります。所在地、沿革、役員、拠点情報に加え、品質や安全に関する認証は番号と有効期限まで明記しましょう。

写真や沿革などがあると更に安心感が増します。また、地図と受付時間を併記したり、複数の連絡手段を用意したりするだけで、企業の実在性が一瞬で伝わります。この信頼感が、他のページを読み進めてもらうための第一歩です。

特徴や強み、対応範囲

”自社を選ぶべき理由”や”できること”を述べていないというサイトをよく見かけますが、それではお問い合わせは入りません。

サイトを訪れた見込み顧客の方は、問い合わせる会社を選びにサイトを訪問しているので、遠慮なく自社の魅力を伝えましょう。

まずは、自社の魅力やお客様に喜ばれている点を全てリストアップ。

サイトに掲載する方法はホームページ制作会社の方に相談すればOKです。

また、対応範囲や対応可能な業界など訪問したお客さんが気になるであろうこともしっかりホームページ上に打ち出しておきましょう。

自社では当たり前のことも、お客さんにとっては”知りたい情報”かも知れません。判断材料を増やすことで安心に繋がり、お問い合わせのしやすさが向上します。

製品ページ

製品ページでは、冒頭で「特徴×できること」を簡潔に提示します。そのすぐ下に、材質・サイズ・精度の目安・数量レンジを並べ、納期の目安などを記載しましょう。

ページ下部には、資料(カタログ)ダウンロードボタンを配置し、読者のアクションを促します。軽い行き先が用意されていれば、見込み客は迷わず次のステップへ進めます。

導入事例

顧客名を出せない場合でも、条件と数字があれば十分に価値のある情報になります。背景と制約→実施内容→根拠(測定条件と結果)→転用時の注意点という構成でまとめ、最後を関連製品や問い合わせ窓口に繋げましょう。

課題を最初に提示することで、読み手は自分の状況と重ね合わせやすくなります。数字の出し方に迷うなら、改善率や交換サイクルの変化など、「相手が判断しやすい指標」を選ぶのがポイントです。学びが残る事例は、自然と滞在時間が伸びます。

カタログ/資料DL

問い合わせの前に、まず一歩目を踏み出してもらうには、メールアドレスだけで入手できる軽い資料が効果的です。製品総合カタログや価格表など、検討の初期段階で役立つものを一つ用意しましょう。

フォームの入力項目は最小限にし、送信後に関連事例や見積もり依頼に進める導線を近くに置きます。いきなりお問い合わせや見積もりを求めるよりも、すぐに使える小さな資料のほうが、確実な行動に繋がります。

問い合わせフォーム

入力の負担と、送信することへの「不安」を同時に下げることが大切です。必須項目は必要最小限に絞り、入力中のエラーはその場で表示させます。返信の目安(例:2営業日以内に返信します)を明記し、急ぎの場合は電話番号も併記しましょう。

選択肢が少ない項目は、プルダウンよりもボタン形式の方が迷いにくいです。ユーザーの目線に立って不安を取り除くことで送信率を大きく向上させることができます。

最新情報/お知らせ

ホームページの最終更新が数年前、、、そんな状態になってしまっていませんか?

ホームページでは「活発に動いている会社感」が何よりも重要です。その演出の為に、最もラクで効果的なのがお知らせの投稿です。出展情報、休業日、新製品、採用トピックなどを短くても定期的に記録し続けるだけで、「活発に動いている会社だ」という印象を読者に与えます。

更新の「呼吸」が見えるサイトは、初めて訪れた読者に大きな安心感を与えます。

動画

工程や検査の様子は、30秒〜60秒の短い動画で伝えるのが効果的です。人と機械を同じ画面に収めることで、サイズ感や安全への配慮が一目で伝わります。

採用向けには「一日の流れ」や「インタビュー」を短くまとめることで、仕事内容と職場の雰囲気を補足します。長い動画よりも、すぐに理解できる短さが鍵です。音や距離感など、文字では伝わりにくい情報を補い、読書だけでは得られない深い理解を生み出します。

製造業向けSEO対策の基本

ここからは、あなたのサイトをGoogleなどの検索エンジン経由で見つけてもらうための設計です。

難しいテクニックよりも、どうすればお客さんに役立つサイトになるかを考えることで成果に繋がります。

キーワード設計

SEOの基本はシンプルです。まず、見込み客が検索に使うキーワード(検索語)を決める。次に、その人にとって本当に役立つページや記事を用意する。ここで抑えておきたいのが、対策するキーワードの選び方です。検索の言葉は検討段階で移り変わります。初期は「学び」、次に「比較」、最後に「導入直前」。段階が進むほど、求める情報の具体性が増していきます。

たとえば初期は、前提を知るために「健康食品 OEM 流れ」「健康食品 OEM 費用」のような情報収集系が検索されます。導入直前になると、候補を絞るために「大阪 健康食品 OEM」のような“会社リスト探し”の語に切り替わります。この変化を前提に、トップページでは直前系キーワードを、下層ページでは情報収集系キーワードを受け持たせると、入口から出口までの導線が素直に繋がります。

サイト全体で扱うテーマを一貫させ、段階ごとの疑問に答えるページを積み上げていくほど、Googleなどの検索エンジンには専門性と網羅性が高いサイトとして評価されます。その結果、狙ったキーワードでの上位表示が現実的になります。テクニックに走る前に、誰が・どの段階で・何を知りたくて検索してくるのかを言葉に落とし込むことが、最短の近道です。

内部リンク設計

情報収集系の下層ページでは、読者の関心に合わせた内部リンクを丁寧に仕込みます。たとえば「あわせて読みたい」「関連製品/関連事例」への誘導や、本文末の「図面で相談」「仕様をダウンロード」など次アクションのボタン。戻らずに先へ進める導線があるほど滞在時間と回遊が伸び、検索エンジンの評価も高まり上位表示が見込めます。また、次の行動を促すことでお問い合わせにも繋がりやすくなります。

一方のトップページは全ページのハブです。各ページや記事に遷移しやすいようなデザインや構成を整え、SEO対策で重要視されるE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)をひと目で示します。これによりトップページだけでなくサイト全体の評価が安定し、“直前系”キーワードでも上位が狙えます。

ページの基本要件:速い・崩れない・意味が伝わる

どんなにコンテンツの中身が優れていても、ページの読み込みが遅かったり、スマホで表示が崩れていると、検索結果の上位に自社のホームページが表示されることはありません。Googleなどの検索エンジンではサイトの表示速度を重視し、スマホ表示時の内容でサイトの評価を決定する為です。

まずは、画像の軽量化やスマホ対応のホームページを作成するなど、基本的な土台を整えることが先決です。その他の技術的な調整が難しくても、せめて「速度」と「スマホでの表示」の2点に集中するだけでもSEO評価は大きく変わってきます。

お問い合わせ率を最大化するデザインと導線

検索結果画面から見つけてもらった後は、ユーザーの行動を促す画面に変えていきましょう。ボタンの位置や言葉、そしてユーザーを迷子にさせない設計が鍵となります。

お問い合わせボタンは分かりやすく

ユーザーに探させる手間を省くために、お問い合わせボタンは目立つデザインで、分かりやすい位置に設置しましょう。

「仕様をダウンロード」「見積もりを依頼」のように動詞から始め、文脈に合わせて近くに配置します。そのボタンをクリックし遷移した先でどのようなことが出来るのかを明確に伝えることにより、ユーザーの迷いをなくします。

また、適切な場所にボタンを設置することも重要です。
お客さん、こう動きたいだろうな。」という”動線”を予測し、お問い合わせフォームへの行動を促す”導線”としてボタンを用意することで、サイトの使いやすさが格段に向上します。

迷子を作らないナビゲーション

グローバルメニューは7項目以内を目安にしましょう。専門用語を避け、「製品情報」「用途から探す」「事例を見る」のように、誰でも意味が分かる言葉で統一します。

サイトの上部に固定で表示する「ヘッダー」には、利用頻度の高いメニューを厳選することでユーザーが迷うことを防げます。また、現在地を示す「パンくずリスト」も有効です。

探すストレスがなくなるほど、滞在時間は延び、お問い合わせにも繋がります。

見た目より“探しやすさ”

情報は「製品」「用途」「業界」の3つの軸で分類すると、検索でも社内回覧でも迷いにくくなります。サイト内検索は、型番、品名、用途語でヒットするように設定し、同義語(例:SUS=ステンレス)も拾えるようにしましょう。

見た目の派手さよりも、欲しい情報にすぐたどり着けることがサイトの価値です。UIはシンプルに、言葉は平易に。これが企業向け事業(BtoB)サイトの王道です。

お問い合わせフォームの最適化

フォームは、必須項目を最小限に抑え、入力中のエラーはリアルタイムで通知します。送信後には「2営業日以内に担当者から返信します」といった次に何が起こるかを簡潔に伝えましょう。

選択肢が少ない項目はボタン形式にすることで迷いを減らせます。また任意入力の項目を表示させないことで、パッと見の”煩雑さ”が下がり送信のハードルを下げます。

「お問い合わせフォーム」で用件を入力させるのではなく、可能な限り「お見積もりフォーム」のような要件に応じたフォームを用意する設計は非常に有効です。ユーザーの恐れと手戻りをなくすだけで、送信率は大きく向上します。

採用マーケティングでの活用

採用活用においては、「デザインで魅せる」よりも「不安を解消する」「入社するメリット」を伝えることが効果的です。求人媒体掲載以外での認知獲得施策を打っていない場合、多くは求人媒体で貴社のことを知りサイトを訪れます。したがって、求人媒体では伝えきれない情報を表現することが重要になります。

採用コンテンツを充実させることで、自社の採用競争力が高くなり、興味を持ってくれた”質の高い”求職者が競合他社に流れることを防ぎ、採用効率が向上していきます。

募集要項は必ず見られる

求職者が真っ先に閲覧するのが「募集要項」です。
したがって、採用ページに入ってすぐに募集要項ページに遷移できるよう、目立つ場所にボタンを設置しましょう。

募集条件のような求人媒体で掲載する内容だけを用意するのは避けましょう。
求める人物像や他社との違い、キャリアパスなど必要な情報をコンパクトにまとめて掲載することをオススメします。

募集要項ページを確認し基本情報を確認した上で、他の採用に関わるコンテンツを閲覧しにいきます。最初の一歩で差をつけましょう。

職種ごとに”何を”伝えるかを考える

職種によって重視することや知りたいことは異なります。例えば、製造職は制度や体制、職場環境を重視し、営業職は評価制度や成果を出しやすい環境にあるかなどを重視する傾向があります。採用したい職種の社員が何を重視しているかを把握できていない場合は、在籍している社員にアンケートを取るのも一つの手です。

同じデザインテンプレートを使い制作コストを削減し、それぞれの職種の「知りたいこと」に対して自社の魅力を伝えられるようにしましょう。共通の質問はQ&Aページにまとめ、重複を減らすことで読みやすくなります。一人の求職者にとっての「知りたいことの優先度」を考え、出す順番の工夫も忘れずに。

雰囲気を伝える素材を用意する

文字で伝えることが難しい会社の雰囲気などは、写真や動画の視覚情報でしっかりと伝えましょう。制服、保護具、実際の職場環境など、求職者が気にする細かな点を自然に映し出すのがコツです。

写真は、人と機械を同じ画面に入れることで、サイズ感や安全への配慮が一目で伝わります。動画は30秒〜60秒の短い尺で、工程の要点や、文字では伝わりにくい音や距離感を補いましょう。長い動画でなくても、すぐに内容がわかる短編の動画でも十分に雰囲気は伝わります。

素材の良し悪しは、職場の雰囲気を伝える力を大きく左右します。

予算に応じて、プロに撮影依頼することも検討しましょう。

成果を最大化するデータ分析の進め方

「アクセスの数字は増えているけど、売上につながらない…」「どこを改善すればいいか分からない…」そうお悩みではないでしょうか?それは、計測の「目的」が曖昧になっているためかもしれません。データ分析を成功させるには、まずその目的を明確に定めることが重要です。

Webサイト分析にあたってのKPI

製造業のサイトにおけるデータ分析の真の目的は、「見込み顧客の創出」と「商談化への貢献」です。そのため、単なるアクセス数を追うのではなく、ビジネスの成果に直結するKPIを設定することが不可欠です。

まずは「新規案件の獲得数を○%増やす」といった明確なビジネスゴール(KGI)を定めましょう。次に、そのKGIを達成するために重要なKPIとして、「技術資料のダウンロード数」「製品カタログの請求件数」「技術コラムの閲覧数」などを設定します。これらの指標を追うことで、サイト訪問者がどの段階で製品への関心を高めているのか、あるいはどこで離脱しているのかを正確に把握し、具体的な改善策を立てることができます。

GA4とサチコで「潜在顧客の思考」を読み解く

製造業のWebサイトを成功に導くためには、ユーザーがどのような意図を持ってサイトにたどり着いたかを理解することが非常に重要です。また先述したKPIのデータ取得を常に行っておく必要があります。

Googleが提供する無料ツールである「Googleアナリティクス4(GA4)」と「Googleサーチコンソール」を連携させることで、これらの課題を解決できます。

GA4は、「サイトを訪れたユーザーが、どのような製品ページやスペック表を熱心に閲覧したか」といった、サイト内での行動を詳細に分析するのに役立ちます。

一方で、Googleサーチコンソールは、「ユーザーがどのような専門用語や製品名で検索し、サイトにたどり着いたか」を教えてくれます。

この2つのデータを組み合わせることで、「ある専門用語で検索して流入した技術者が、特定の製品ページの比較表をじっくり見ている」といった具体的なユーザー像が浮かび上がります。これにより、製品情報ページの導線を見直したり、ニーズの高い技術コラムを増やすといった、専門性の高いユーザーに刺さる施策を打つことができるようになります。

よくある失敗と回避策

最後に、これまで数百の制作・運用経験から蓄えられた成果に繋がりにくいサイトの特徴と現実的な手直し手法を解説します。
これらの落とし穴を避けるだけで、成果への距離はぐっと縮まります。

デザイン偏重で探しにくい

見た目がどんなに斬新で美しくても、欲しい情報にたどり着けなければ、ユーザーはすぐに離脱します。

自社のサイトをパソコン、タブレット、スマホで閲覧した時に、使い勝手の良いサイトになっているかを確認しましょう。

これからサイトの制作を考えている方は、斬新なデザインではなく、迷うことのない「使い勝手の良いデザイン」を最も優先して欲しいと制作会社に伝えると良いでしょう。

また、英語でメニュー(リンク)を設置していたり、過度なアニメーションで表示までに時間が掛かるサイトをよく見かけます。特に目的が無いのであれば、避けるのがオススメです。

スマホ対応していない等の致命的な問題がある場合はサイトのリニューアルを行った方が、コツコツ修正を行うより短期間かつ安価で済むことがあります。

信頼できる制作会社に問い合わせて、話を聞いてみるところから始めましょう。

実績を出さない

多くの製造業のサイトは、優れた技術や製品を持っているにもかかわらず、その「実績」を十分に示せていないケースが少なくありません。これは、BtoBサイトにおいて致命的な落とし穴です。なぜなら、顧客となる企業は、新しいサプライヤーを選ぶ際に、「この会社に任せても本当に大丈夫か?」という不安を払拭したいと考えているからです。

この不安を解消するためには、単に「技術力があります」と謳うだけでなく、以下のような実績を具体的に提示することが効果的です。

  • 「どの業界の、どの企業の課題を、どう解決したのか?」という具体的な導入事例
  • 「大手自動車メーカーの部品製造に採用」といった、誰もが知る有名企業との取引実績
  • 「生産効率を30%向上させた」といった、具体的な数値で示す導入効果

これらの実績を、導入企業の担当者からの声や、グラフ、写真などを用いて分かりやすく可視化することで、見込み顧客の信頼を獲得し、次のステップへと進んでもらいやすくなります。

この課題は、サイトに「導入事例」や「お客様の声」といった専門のページを設けることで簡単に解決できます。すでに過去の実績があれば、それをまとめてページを作成するだけで、サイトの信頼性と説得力を飛躍的に向上させることができます。

CTA/フォームが弱い

せっかくユーザーが興味を持ってくれたにもかかわらず、その後の「行動」を促すためのCTA(Call To Action)やフォームが弱く、商談機会を逃しているサイトもよく見かけます。

CTAとは「お問い合わせはこちら」「資料をダウンロード」といった、ユーザーに具体的なアクションを促すボタンやテキストのことです。これが目立たなかったり、分かりにくかったりすると、ユーザーは次に何をすればいいか迷ってしまい、離脱に繋がります。

また、お問い合わせフォームが複雑すぎることも大きな問題です。製造業のサイトでは、専門的な情報が必要な場面が多く、詳細な情報を最初から求めがちですが、これがかえって入力のハードルを上げてしまいます。フォームの項目が多いほど、ユーザーは面倒に感じ、途中で諦めてしまう傾向にあります。

この課題を解決するためには、以下の2点を意識しましょう。

・CTAを視覚的に目立たせる: ページ内の重要な場所に、色やサイズを変えてCTAボタンを設置しましょう。また、テキストは「お問い合わせ」だけでなく、「〇〇の資料を請求する」「技術担当者へ相談する」といった、ユーザーが得られるメリットを具体的に示すと効果的です。

・フォームの項目を最小限に: 最初のステップでは、「会社名」「氏名」「メールアドレス」など、最低限の情報に絞りましょう。必要な情報は、後日メールや電話でヒアリングするなど、段階的に取得していくのが賢明です。

これらの改善は小さな手直しに思えますが、お問い合わせ率を大きく向上させる重要なポイントです。

資料ダウンロードがない

多くのサイトは、製品情報や技術情報を掲載しているにもかかわらず、「資料ダウンロード」という重要な導線を設けていないケースが散見されます。これは、見込み顧客を逃してしまう大きな機会損失です。

製造業の企業サイトを訪れるユーザーは、すぐには問い合わせをせず、まずは情報収集や社内検討のために資料を欲しがる傾向にあります。特に技術者や購買担当者は、製品スペック、CADデータ、技術規格書などを手元に置いてじっくりと比較検討したいと考えます。

資料ダウンロードの導線がないと、せっかくサイトを訪れてくれた見込み顧客が、情報不足のまま離脱してしまいます。これは、「名刺交換の機会」を自ら放棄しているようなものです。

この課題は、製品カタログや技術資料、ホワイトペーパーなどをPDF化し、ダウンロードフォームを設置するだけで解決できます。フォームを送信してもらうことで、相手の連絡先情報を得ることができ、見込み顧客としてリスト化し、後日メールマガジンや営業活動に繋げることが可能になります。

まとめ

ホームページは、単なる会社の「顔」ではありません。それは、受注と採用を同時に伸ばすための、24時間働く営業担当者であり、頼れる採用担当者です。

この記事で解説したことは、決して難しいことではありません。

「なぜか問い合わせが来ない」「応募が少ない」という悩みの根源は、特別な問題ではなく、ただ「伝えること」が違っていただけかもしれません。

さあ、今日から一つずつ始めてみませんか。

  • 探しやすい設計に変える
  • 選ぶべき理由を伝える
  • 迷わせない導線を整える

完璧なサイトは、初めから存在しません。

しかし、今日あなたがする小さな改善が、見込み客の「迷い」を一つ減らし、求職者の「不安」を一つ解消します。
その小さな積み重ねが、やがて信頼となり、明日からの確かな受注と、新たな仲間との出会いへと繋がっていくはずです。

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担当の専属ディレクターがサポートを行いますので、事前の知識や準備は不要です!サイトのリニューアルや、新規制作をお考えの方は是非一度お問い合わせくださいませ!

ABOUT ME
山下竜志
山下竜志
株式会社アイポジー 代表取締役
累計200社以上のWeb制作・運用に携わる。 技術・デザインだけでなく、マーケティング領域を強みとし、ただ作るだけで終わらない、目的や目標に合わせた戦略設計を踏まえた“伴走型”のWeb支援で企業様をサポートしています。